「面倒くさい」という気持ち、私たち日本人にとっては身近な表現ですが、これを英語でどう伝えるのかは難しいですよね。この記事では、その日本語の感じやニュアンスに最も近い英語のフレーズとその実際の使い方を紹介します。
日本語で感じる「面倒くさい」のニュアンスを英語で表現するためには、類似の感情や状況で表すことができます。その中でも最もポピュラーで、日常会話でもよく使われるフレーズをいくつかピックアップし、それぞれについて具体的な使用例を紹介します。文脈によって意味が変わることもあるので、具体例もチェックしてくださいね。
面倒くさいTroublesome
日本語の表現「めんどくさい」を英語で言おうとした時,翻訳アプリ等を使うと”Troublesome”がででくると思います。
“Troublesome”は直訳すると「面倒を引き起こす」や「困難をもたらす」という意味を持つ単語です。これは、ある行為や事がらの難しさや問題を生むときに使われます。例えば、「This task is troublesome.」(この仕事は面倒だ)と言うような具体的な状況で使用されます。
ただし、”troublesome”という単語だけでは、「めんどくさい」の感情的なニュアンスは十分には表現できません。なぜなら、”troublesome”は比較的フォーマルな表現であり、日常的な会話で自分の感情を表現するための「めんどくさい」の場合は、別の表現を使うことが多いです。
言葉を学ぶときは単語やフレーズの直訳だけでなく、その使い方や文脈を理解する必要があります。単語の意味を理解するだけでなく、それをどのように使うべきかを理解することで、より自然な英語を話すことができます。
言語はコミュニケーションの手段です。自分の感情や意見を適切に表現できるようになることを目標に学習すると、英会話がもっと楽しくなります。
「めんどくさい」を英語で表現するには?
「めんどくさい」という日本語の表現を英語でうまく表現するのは難しいかもしれません。なるべくわかりやすく、その方法をシンプルに説明します。ただし、英語の表現は状況や文脈によって異なるため、覚えるべきは一つの表現だけではなく、いくつかの選択肢があるということも忘れないでください。
tedious「退屈な」「面倒な」
“tedious”という単語を紹介します。これは、「退屈な」や「面倒な」という意味です。英語には様々な形容詞がありますが、その中で”tedious”は特に「退屈な」や「面倒な」という状況を表現するのに適した単語です。この単語は、何度も繰り返す作業や単調な作業、つまり時間と労力を必要とすることに対して使われます。それは例えば、何十ページもある書類を見る作業や、ひたすらデータを打ち込む作業など、一見して面倒くささが伝わるような事象に対して用いられます。具体的な文章で言えば、「Doing this paperwork is tedious.」と表現されることが多いです。これは、「この書類作業は面倒だ(または退屈だ)」という意味になります。日常生活で面倒さや退屈さを感じる状況を英語で表現したい時には、”tedious”という単語が非常に役立ちます。
How was your day at work?
(あのファイルの整理は終わった?)
Not yet. The process is really tedious.
(まだ。その作業は本当に面倒だから。)
It’s a hassle「面倒」「手間」
“It’s a hassle”という表現もあります。”Hassle”は、「面倒」「手間」を意味する言葉で、何かをするために余分な労力や時間が必要で、それが煩わしいと感じられるときにこの単語が使われます。
たとえば、一日中楽しんだパーティーが終わったあと、あなたが残されたゴミや食器を片付けなければならないとします。この作業は面倒で、気分が下がり、疲れてしまうかもしれません。このような状況を英語で表現すると、「It’s a hassle to clean up after the party.」となります。このフレーズは、「パーティーの後の片付けは面倒だ」という意味を表します。
これから「hassle」という単語が頭に浮かんだら、自分が不必要な労力や時間を使って何かを達成しなければならないと感じる状況を思い浮かべてみてください。それはパーティーの後片付けかもしれませんし、長い報告書を書くことかもしれません。そういった場面で「It’s a hassle」という表現を用いると、あなたの感じている面倒さを英語でうまく表現できます。
Are you going to renew your gym membership?
(ジムの会員を更新するつもり?)
I’m thinking about it, but the paperwork is a hassle.
(考えてるけど、その手続きが面倒だからなあ。)
It’s a headache「とても面倒くさい」
「It’s a headache」という言葉もご紹介します。文字通りに翻訳すると、「頭痛」という意味になります。でも、実際には「とても面倒くさい」という意味で使うことが多いんです。
頭痛って、誰もが経験があるでしょう。そして、頭痛がすると本当に困りますよね。その不快な感じを比喩として使って、何かが難しくて、困ったことを表現するのがこのフレーズです。例えば、「This math problem is a headache」(この数学の問題は頭が痛い)という風に、数学の問題がとても難しくて面倒なものとして感じられる時に使うことができます。
他にも“It’s a pain in the neck”という表現があります。これは直訳すると「首に痛みを感じる」となりますが、実際のところ、「とても面倒くさい」という意味を表しています。
Did you manage to set up that new software on your computer?
(新しいソフトウェアをコンピュータに設定したの?)
No, it’s full of bugs and errors. It’s a headache to deal with.
(ううん、バグやエラーがたくさんあって、取り扱いがとても面倒くさいんだ。)
イディオム”Idiom”とは特定の言語コミュニティ内で特有の意味を持つ固定表現やフレーズを指す言葉です。それらは文字通りの直訳では理解できないことが多く、その言語の文化や背景知識を理解することで意味がわかるようになります。
このように、同じ「めんどくさい」でも、それぞれの状況や感情によって、英語での表現が変わります。だからこそ、様々な表現を覚えて、自分の感情を正確に伝えることができるようになりましょう。
そのほかの「めんどくさい」を伝える例文
それぞれの例文から一つだけ彼に発音してみてもらったよ♪彼はイギリス英語を使うネイティブスピーカーです。アメリカ英語とはまた違った発音を聞いてリスニングを楽しんでみてね🎶
「I can’t be bothered」
・「I can’t be bothered to cook dinner tonight.」
「今夜は料理するのが面倒くさい」という意味になります。自炊するのが面倒で、外食をしたりテイクアウトをすることを考えている場合に使うことができます。
・「I can’t be bothered to clean my room.」
「部屋の掃除をするのが面倒くさい」という意味になります。部屋が散らかっていても、それを片付けるのが面倒で手をつけられない状況を表します。
・「I can’t be bothered to do my homework.」
「宿題をするのが面倒くさい」という意味になります。課題が積み上がっていても、それを始めるのが面倒でやる気が起きない感情を表します。
・「I can’t be bothered to go to the gym.」
「ジムに行くのが面倒くさい」という意味になります。運動するのが面倒で、ジムに行く気力が湧かない時に使うことができます。
「I can’t be bothered to sort out these documents.」
「これらの書類を整理するのが面倒くさい」という意味になります。書類がたくさんあって、それらを整理するのが面倒で始められない状況を表すのに使うことができます。
「This is ridiculous」
・「This is ridiculous, I’ve been waiting for the delivery for a week!」
「信じられない、もう1週間も配達を待っているんだ!」という意味になります。予定よりも遅れている配達にイライラしている状況を表現します。
・「This is ridiculous, the internet connection keeps cutting off.」
「理解できない、インターネットの接続が何度も途切れているよ」という意味になります。不安定なインターネット接続に困っている状況を表現します。
・「This is ridiculous, he didn’t even say thank you.」
「驚きすぎて言葉が出ない、彼は感謝の言葉を言わなかったんだ」という意味になります。礼儀を欠いた行動に対して失望した状況を表現します。
・「This is ridiculous, we’ve been stuck in traffic for hours.」
「信じられない、何時間も渋滞で立ち往生しているよ」という意味になります。長時間にわたる渋滞に困っている状況を表現します。
・「This is ridiculous, I have to do all this work by myself!」
「ばかばかしい、全部自分一人でやらないといけないんだから!」という感情が伝わります。自分が公平でない、または合理的でない状況に置かれた時に使えます。
「I’d rather not do it」
・「I’d rather not watch a horror movie tonight.」
「今夜はホラー映画は見たくないな」という意味になります。ホラー映画が怖い、またはそれよりも他のジャンルの映画を見たいと言いたい気持ちを表すことができます。
・「I’d rather not spend all my money on a new phone.」
「新しい電話に全てのお金を使いたくないな」という意味になります。自分のお金を他の重要なことに使いたいときに使うことができます。
・「I’d rather not eat out tonight. I’m trying to eat healthier.」
「今夜は外食したくないな。健康的な食事をしようと思っています。」という意味になります。自分が健康を考慮して食事を断る表現です。
・「I’d rather not go to the party. I’m not feeling well.」
「パーティーには行きたくないな。調子が良くないからだよ」という意味になります。自分が体調を優先したいときに使うことができます。
・「I’d rather not work overtime today. I want to spend time with my family.」
「今日は残業したくないな。家族と時間を過ごしたいからだよ」という意味になります。自分のプライベートな時間を大切にしたいときに使うことができます。
英語のカジュアルな会話で「めんどくさい」を表現する方法
英語を学び始めると、教科書に載っている正式な表現だけでなく、日常の会話で使われるカジュアルな表現も知りたくなります。日本語の「めんどくさい」という感情を友達とのカジュアルな英会話での表現方法です。
「I’m too lazy to〜」
「I’m too lazy to cook dinner tonight.」
「今夜は夕食を作るのが面倒くさすぎる」という意味になります。料理をするのではなく、テイクアウトやデリバリーをしようよ!と提案する前に使える表現です。
「I’m too lazy to go to the gym today.」
「今日はジムに行くのが面倒くさすぎる」という意味になります。運動するのではなく、リラックスしたいときに使うことができます。
「I’m too lazy to do the laundry.」
「洗濯をするのが面倒くさすぎる」という意味になります。洗濯を後回しにしたいときに使うことができます。
「I’m too lazy to study for the test.」
「テスト勉強をするのが面倒くさすぎる」という意味になります。学習するのではなく、他の活動を選びたいときに使うことができます。
「I’m too lazy to drive to the store. Let’s order online instead.」
「お店に車で行くのが面倒くさすぎる。代わりにオンラインで注文しよう」という意味になります。遠くに出かけるのではなく、家から注文したいときに使うことができます。
「I don’t feel like〜ing」
「I don’t feel like cooking tonight.」
「今夜は料理する気になれない」という意味になります。たとえば、食事の準備が面倒な日や、外食したいと感じている日に使えます。
「I don’t feel like going to the party.」
「パーティーに行く気になれない」という意味になります。社交的なイベントが苦手な人や、その日は家でゆっくりしたいと感じている人が使うことができます。
「I don’t feel like cleaning the house.」
「家を掃除する気になれない」という意味になります。掃除が必要だとは知っていても、その作業を始めるのが面倒な時に使えます。
「I don’t feel like going to the gym.」
「ジムに行く気になれない」という意味になります。運動する気分ではないときや、その日は他の活動を優先したいときに使えます。
「I don’t feel like studying for the exam.」
「試験の勉強をする気になれない」という意味になります。テストの準備をするのが大変で、それを避けたいと感じているときに使うことができます。
“面倒くさい”を英語で表現する三つのフレーズの違い
3つのジムに行くのが面倒だという表現を紹介しました。「I can’t be bothered to go to the gym.」、「I’m too lazy to go to the gym today.」「I don’t feel like going to the gym.」、これらのフレーズは、全てジムに行きたくない、という感情を伝えていますが、その背後の気持ちや理由には微妙な違いがあります。
- 「I can’t be bothered to go to the gym.」:「ジムに行くのが面倒くさい」というより強い感情を表しています。何か具体的な理由がなくても、「ただ面倒だから行きたくない」という感じです。
- 「I’m too lazy to go to the gym today.」:自己批判的な表現で、自分が怠けていることを認めています。「自分の怠け心がジムに行くのを妨げている」と言っています。
- I don’t feel like going to the gym.」:「ジムに行くことに対する欲求が現在私にはない」、つまり「ジムに行きたいという気持ちが今はわかない」ことを伝えています。これは一時的な感情かもしれません。何か具体的な理由がなく、単にその時の気分でジムに行くことが魅力的でないと感じているだけです。
これらのフレーズはすべて「ジムに行くのが面倒だ」を表していますが、感じ方や理由に少し違いがあるんです。でも、確かに違いは微妙で、とても細かいニュアンスの違いです。使うフレーズによって、同じ「ジムに行きたくない」というメッセージでも、自分の気持ちをより具体的に表現することができます。言いたいことによって、どの表現を使うか選んでみてください。
英語を学ぶ過程は、単に新しい語彙を覚えるだけでなく、それらの言葉をいつ、どのように使うかを学ぶことも含んでいます。友達とのカジュアルな会話で自然に「めんどくさい」を表すことができるようになると、英語で自分の感情をより自由に表現できるようになり、一層楽しく会話を楽しむことができるようになるでしょう。ぜひこれらの表現を覚えて、実際の会話で使ってみてください。
まとめ
今回の表現は、一見違うように見えても、全て「めんどくさい」という感情を英語で表現するためのものです。それぞれが独自の文脈や状況に適しています。それらを理解し、使い分けられるようになると、さまざまなシチュエーションで感情を適切に表現することができます。これができると、英語の会話がより楽しくなります。
でも「面倒くさい」という表現はあまりにも頻繁に使用するとネガティブな印象を与える可能性があります。そのため、適度な使用というバランスが重要です。また、自分の気持ちを他の表現で代替することも考えたり、面倒臭いの後にポジティブな考えを追加したりして会話を楽しんでください。
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